ホーム コーヒーブレイク カメは洋犬?

カメは洋犬?

コーヒーを「かうひい」と記したように、昔日の人々は欧米の言葉を自分の耳で聞こえた通りに書き表しました。森鴎外が文豪ゲーテのことを「ギョヱーテ」 と書いたのは有名な話です。

 こうした腐心のカタカナ語は現在でも使用されているものもありますが、本来の語源が分からなくなっているために、その意味を問われると答えに窮する例も少なくありません。

 「広辞苑」でいくつか調べてみました。

  • ・メリケン………(アメリカンの略訛)
  • ・メリケン‐こ【―粉】 小麦粉の俗称。わが国在来のうどん粉に対して、アメリカ製の精製したものを言った。
  • ・ドンタク【zondag オランダ】 日曜日。転じて、休日。 →半ドン →博多どんたく
  • ・ミシン (sewing machine の略訛) 織物・紙・革などを縫い合せる機械。手回し・足踏み・電動式などがある。「―をかける」
  • ・カメ (幕末・明治初期、英米人が、come here といって犬を呼んだことからという) 洋犬のこと。 西洋道中膝栗毛「異人館の洋犬(カメ)」

 さしずめ、「アメリカンコーヒー」は「メリケンコーヒー」ですね。
 以上は、広辞苑「第二版」(昭和四四年刊)で調べました。現在の広辞苑「第四版」では、「カメ」の項の「方言…」と 言う説明は省かれていました。もはや死語になってしまったのでしょうか?。