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2019-08-02初めての深煎りコーヒー

ローストの種類

 今月は「深煎りのコーヒーがどんなものか分からないけれど、飲んでみたい」というお客様がいらっしゃいましたので、その魅力や飲み方について、説明を試みたいと思います。

 コーヒー豆の焙煎度(煎った度合い)は、一般に8つの段階で表現されます。

浅煎りの方から、
1.ライト・ロースト (Light Roast)
2.シナモン・ロースト (Cinnamon Roast)
3.ミディアム・ロースト (Midium Roast)
4.ハイ・ロースト (High roast)
5.シティ・ロースト (City Roast)
6.フル・シティ・ロースト (Full City Roast)
7.フレンチ・ロースト (French Roast)
8.イタリアン・ロースト (Itarian Roast)
と、名前が付けられています。

 日本でごく一般的に、コーヒーと言ってイメージされるものは3.ミディアム・ローストから4.ハイ・ローストが多く、これより少し深煎りの5.シティ・ローストあたりになると「香味焙煎」や「ストロングコーヒー」と呼ばれることもります。

 さらに深煎りの7.フレンチ・ロースト8.イタリアン・ローストになると、エスプレッソ・コーヒーとして使われるほかは、苦み走ったアイスコーヒー用などとして使われ、コーヒーの味わいそのものを楽しむブレンドコーヒーとしては、少々扱いが軽いのが残念というか、このあたりからがかうひい屋の出番となります。

当店基本のコーヒー

現在当店で唯一扱っている「イタリアン・アロマ・ブレンド」は、イタリアン・ローストを主体として、フレンチ・ローストとのブレンドです。ごく深煎りと言えます。

かうひい屋では、この深煎りのコーヒーを「当店の基本のコーヒー」として紹介し、主力商品としてきました。

イタリアン・アロマ・ブレンド
イタリアン・アロマ・ブレンド

 このコーヒーの飲み方は、「じっくりと濃厚に淹れて、少量を小さなカップで」というのが基本のスタイルです。あまり「スイスイと飲みやす」くはないと思いますが、その先の深いコクと味わいが身上です。

 酸味が少ないせいか、温度変化による味の変化も少なく、時間をかけてちびちびと飲むスタイルに適しています。

ミルク(牛乳)は友達

カフェ・オ・レ
カフェ・オ・レ

 一方、コクと苦みがしっかりとした味は、ミルクと合わせても相性がよく、カフェ・オ・レやウィンナコーヒーのようなヴァリエーションコーヒーでも威力を発揮します。

 別ページ(「甘いミルクとコーヒーを別々に」)でご紹介しているような飲み方も、カフェ・オ・レとはまた違った趣があります。

マニアックな印象の深煎りコーヒー専門店で、カフェ・オ・レ、ウィンナコーヒーと言った一般に馴染みのよいコーヒーが人気と言うことはよくありますが、かうひい屋もそうした一軒だったと思います。