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2021-03-20 東急ハンズ池袋店 閉店

ユキワのM-5ポット

東急ハンズの池袋店が今年(2021年)9月に閉店するそうです(3月19日新聞)。東急ハンズの実店舗に行ったことがない私も、池袋店には思い出があります。

東急ハンズ池袋店(HPより)

かうひい屋はドリップ用として、ユキワのM-5を使用し、販売もしていましたが、開店早々の頃(1991年)、近所のお客様から「かうひい屋さんのポットと同じようなものを、東京の東急ハンズで見つけましたので、買ってきました。2980円でしたよ」と報告があったので、見せてもらいました。

ユキワ M-5

ステンレスは薄く、完成度は少し劣りますが、お客様の言われる通り、形状はほとんど同じで、コーヒーを淹れるのに適していました。当時M-5の定価は1万円弱だったと思います。

私はすぐに池袋店に電話して、12個取り寄せ、送料プラスで販売しました。その後、しばらくして再注文しましたが、在庫がなくなったと言うことで、「3000円(くらい)のM-5タイプ」は立ち消えになりました。

東急ハンズ池袋店との付き合いはすぐになくなりましたが、同店は私にとって何か、親しみが残りました。

注ぎ口を潰して…………

この注ぎ口を
ペンチでつぶして

その当時から近年まで、「コーヒーをしっかり淹れるにはユキワのM-5の注ぎ口を潰して細くして」とやっていましたから、M-5の販売は、ほとんど注ぎ口を潰して渡していました。

注ぎ口を潰すには、新品のポットにペンチの傷が入りますので、力もいりますが、大変緊張しました。もう覚えていませんが、12個のポットの先を、売れるたびに次々に潰したのだと思います(なかなかのエネルギーです)。ただしステンレスが薄い分、本物のM-5よりは、やりやすかったはずです。

きゅうすスキッターで憑き物が落ちる

こうやって使います

きゅーすスキッター

ドリップポットをM-5にこだわることを止めたのは「きゅーすスキッター」を知ってからでした。

200円程度の小物ですが、様々なポットや時にはヤカンに応用出来、正確な点滴を注ぐことが出来るので、私は憑き物が落ちたように、お客様に「M-5」というのを止めました

東急ハンズ池袋店は1984年の開店で、閉店は老朽化によるものだそうです。かうひい屋開店初期の印象深い時期の話だけに、感慨深いものがあります。

※ ユキワM-5は、数年前までは定価の表示があり、それから値引きした実売価格が表示されていましたが、最近は定価の表示がなく、ネットでの実売価格も全般的に少し安くなっているように思います。そして、原産国・日本/燕市・並行輸入品と表示があります(アマゾン)。営業の様態が変化しているのかも知れません。

東急ハンズ池袋店の写真
東急ハンズ池袋店のHPより
ユキワ M-5 の写真
アマゾンより
当Webページの「きゅーすスキッター」のページ
「ボ(b)タボタではなく ポ(p)タポタと注ぎたい」