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2020-05-07 続・福岡のラーメン

ラーメン事件各種

高宮駅前 180円のラーメン。

面白おかしい話ではありませんが、印象に残ったお店でした。

夜の8時頃に移動中、福岡市高宮の西鉄駅前で車を寄せやすい店を見つけ、何気なく入りました。

店内はカウンターのみで、お客さんはなく、なぜか店の奥からテレビの音が大音量で流れていました。

壁のメニューを見ると

「ラーメン 180円(だったか200円だったか)」と、何かの間違いではないかという値段が書いていましたので、「替え玉の値段かな?」などと思いながら、店の方に

「これは、ラーメンの値段ですか?」

と聞くと、「はい、そうですよ」と答えて、さらに「すみません」と言いながら、テレビの大音量の理由も教えてくれました。

ちょうどその時、その店がテレビの取材を受けて、名物店として放送されている時間帯でした。

お店の方は、私の相手をしながらも奥のテレビが気になっている様子でしたので、私も「先にお金を払っときましょうか」と気を利かせた覚えがあります。

「学生たちのために超安値でラーメンを提供している心意気の店」の評判を知ったのは後ほどのことでした。

正確な値段は、180~260円の間くらいで、忘れてしまいました。

30年くらい前の話ですが、それから20年以上経った頃に、そのお店が閉店した話を聞きました。

この日の翌日に、ニンニク事件が起きました。

(後日追記:上記のお店は「勝龍軒」。開店当初から閉店までラーメンの値段は100円でした。)

ニンニク事件

ニンニクは、福岡の豚骨ラーメンの特徴というわけではないと思いますが、ニンニクをすり潰したものや、時にはニンニクそのものと「ニンニク潰し」がカウンターやテーブルに置いてあります(ない場合もあります)。

高宮のラーメン屋の翌日、親戚が訪ねてきました。その当時知っていた「有名なラーメン屋」に行くことになり、車を降りて店に向かうと、店の前には20人くらいの行列が出来ていました。

その店は普段でも店の前でいつも人が待っている状態でしたが、隣の寿司屋の先まで人が並んでいる状態を初めて見ました。

聞けば、前日のテレビ番組では、この店も放送されたのでした。「しまった」とは思っても車は降りてしまったし、代替案はなく、「テレビに出るような有名なお店」と言うことで、20人待ちで入りました。

店内は鰻の寝床風で、奥に深く、私たちは選ぶ余地なく、ぐっと奥の方に並んで座りました。

カウンターの前は厨房が終わって、従業員用の狭い通路だけでした。

ラーメンが出ると、私はニンニクを一つとって、解説よろしく「福岡ではこうやってニンニクを潰して…………」と、ギュッと力を入れると、「あ゛っ!」という声がしました。顔を上げると、私の目の前で、店主さんがしかめ面をして、指で目をこすっていました。ニンニクの汁が飛んだようです。

「ス、 ……」

店主さんはしかめっ面のまま、目をこすりながら、軽く頷いたと思います(思いたい)。

店主さんは、一息入れるために、厨房の熱気を避けて、私の前に立っていたようでした

すぐに厨房に戻って仕事を再開したので、私は「大丈夫ですか?」とも言わずに、こそこそと帰って来てしまいました。

(後日追記:上記のお店は福岡市早良区百道の「ふくちゃん」。数年後に早良区田隈に移転。)

コショウ事件

その店では、家内と私は向かい合って座ってラーメンを待っていました。

その店には画像のようなコショウ入れを置いていました。高さが25センチくらいありそうな大型で、テーブルの上にドンと乗っていると、なかなか野性的です。

私は、食事処のテーブルにある道具物を、「自分の店で使えないか」と興味を持って、眺めたり、持ってみたりする癖があります。

その時も、コショウ入れを手に取って両方の蓋を開け、「なるほど、こちらが降り出す方で、こちらは補充口で」と確かめて、両方の蓋をきちんと閉めて、テーブルに戻しました。

ラーメンが出来てきたので、私はニンニクを一つとってニンニク潰しに入れ、ギュッと力を入れると「あ゛っ!」という声がしました。

顔を上げると家内のラーメンの上にコショウが山盛りで、家内が情けない顔をしていました。

「なん しょっと?」
「どうしょうか」
「替えてもらうしか なかろ-」

家内は私がニンニクを潰すのを「まぁ、そんなにたくさん入れて」(ひとつですけど)と気をとられながら、コショウ入れを補充口の方から振ったようです。

なぜ、こんな間違いが……とほかのテーブルを見渡すと、ほかのテーブルのコショウ入れは、振り出し口の方は開けたままになっていました。

私が両方とも閉めてしまったのが、間違いの元だったようでした。

家内は帰り際に、「2杯分払います」だの「いいですよ」だの押し問答をしていたようですが、払ったようでした(支払いは家内)。

(後日追記:上記のお店は「博多金龍」、おそらく筑紫野市内。)